ロックボルトのメカニズム
締結力あるいは軸力:締結プロセスの最初に工具がピンテールをつかみ、引き始める。
締結部位の材料間ギャップを取り除いたところで、ノーズアセンブリ先端部の円錐形のキャビティ部がカラーのスウェージ(圧造)を開始する。硬質のピン上の固定溝にカラーを連続的に圧入していく。ピンとスウェージ(圧入)されたカラーがファスナー締結部を形成する。
このカシメ工程でカラー径は収縮し全長は伸びる。このプロセスでピンは引き伸ばされて締結部位に対して軸力を発生させる。
ロックボルトのせん断強度は材料強度とファスナーの最小径によって異なる。ファスナー径を大きくしたり、材料強度を上げることでファスナーのせん断強度を上げることができる。
ロックボルトの引張強度はカラー材料のせん断抵抗力と、圧入される固定溝の数によって異なる。
- 呼び穴にピンを差し込む - カラーをピンにかぶせる
- 工具をファスナーのピンテール部に当て、工具を稼働させる
- ピンヘッドが被締結部材に対して引き込まれる
- アンビルがカラーを締結部に押しつける
- 初期軸力が発生する
- 工具からカラーをスウェージし締めつけ力を上げる
- ピンテールが破断し、締結工程が完了する
構造用ブラインドファスナーのメカニズム
構造用ブラインドファスナーのせん断強度はピンとスリーブの破壊抵抗力の
組み合わせによって決定される。これは被締結部材間のせん断面で発生する。
構造用ブラインドファスナーの引張強度はロックボルトのそれとは異なり、
ブラインド側のスリーブをバルビングさせて固定するか、拡張して固定するかによって異なるがスリーブが、恒久的に固定されたピンに維持されて、その中心線に沿って破壊から抵抗できるかどうかによる。
1. バルビング
ファスナーのスリーブが圧縮された結果、外側に膨らみバルブ(膨らんだチューブ)を形成する。このバルブはそれ自体が締結部材に密着して形成され、ピンがロック部に固定されたところで、ピンテール部が切り離され、締結工程は完了する。
2. 拡張
ピンテールを引き続けるとピンのヘッドがスリーブの中に引き込まれ、スリーブ拡張され締結部材面に対して座面が形成される。
備考: ブラインドファスナーの締結力は、用途・条件によって大きく異なるためカタログ値の
設定はされていない。

- 呼び穴にピンを差し込む
- 工具をファスナーのピンテール部に当てる
- 工具を稼働させる
- ブラインド側が塑性変形を開始する
- 締結部材が密着する
- インナーロック機構が形成される
- ピンテールが破断する。
- 締結工程が完了する